瀬戸内寂聴さんと『源氏物語』
瀬戸内寂聴さんが亡くなられたというニュースで
瀬戸内寂聴さんの
現代語訳
『源氏物語』 講談社 全10巻
を読破した時の強烈な印象が
甦ってきました。
何年前のことだったか
わたしの読書記録を見返してみたら
平成24年〔2012年〕5月から8月に
図書館で借りて読んでいました。
『源氏物語』とはこういう物語なのか、
と全10巻読破できたことに感動しました。
いろいろな境遇の女の人の生き様を
学んだ気がしました。
困窮した生活をする女の人
裕福な生活をする女の人
容姿が美形の女の人
容姿に恵まれなかった女の人
気性の激しい女の人
気性の穏やかな女の人
それぞれが、その立場で生きている。
最高に恵まれている女の人でも
老いて美貌が衰え病を得て
若い女の人に
旦那さんを奪われてしまい
そして心まで病んでしまう。
諸行無常。
何より心に響いたのは
実家の父親の後ろ盾があるかどうか
実家の金銭的援助が得られるかどうかで
女の人が幸か不幸になるかの
分かれ道になると描かれている点です。
今で言う(親ガチャ)に他ならない。
9年前、58歳の時に読んだ
この『源氏物語』は
その時から
わたしのバイブルになりました。
他人からどの様に見えているかは関係無く
皆、人それぞれに悩みを持ち生きている。
悪い事をしなくても
死ぬまでずっと幸せに生きていける
とは限らない。
どんな人もそれぞれの境遇で生きていくしか無いと妙に納得しました。
わたしも30代前半で
実家の父親と母親を亡くし
親の後ろ盾を無くすことが
どんなに理不尽なことかと
身にしみて感じました。
今は娘のことを思い、
せめて傍らで見守ってあげられる
親でいたいと思っています。
瀬戸内寂聴さんのご冥福をお祈りいたします。
南天の実が赤くなりました。