『マンダラチャート』
垣谷 美雨 著
主人公は昭和の時代に生まれ
平成・令和の時代を生きて来た60代の女性です。
物語は、この時代の男尊女卑、パワハラ、セクハラ慢延の
日本社会を描いています。
日本中でまだこのような思想が続いていれば
新しい問題は起きませんでしたが、
現代の若い日本人に男尊女卑なんて勘違いを言っている人、見たことありません。
堂々とパワハラ、セクハラが出来る社会でも無くなりました。
だから、問題は、
今までに男尊女卑、パワハラ、セクハラをやって
生きて来てしまった老人は
この先どうやって生きて行くのでしょうか?
何しろ恨みを沢山かってしまっているし、
もう世の中は変わってしまっているし、
取り返しのつかない万事休す状態です。
最近、隆盛を極めたタレントの人が過去に犯したパワハラ、セクハラのせいで
仕事も名声も失っている報道が氷山の一角で表面に出ているようです。
超有名人でも非難されるわけだから、
名もなき一般人でも許されることは無いでしょう。
残念でした。
こんなに世の中の思想が変化するなんて
昭和の時代には見通せませんでした。