図書館で借りた本
『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵
老いの壁をラクラク越える処方箋』
天野 惠子 著
著者の天野惠子さんは
今から20年以上前に日本で初めて【女性外来】を立ち上げた女医さんで、
とても有名な方ですが、
わたしはこの本を読むまで全く知りませんでした。
【女性外来】という科は今は時々見かけることがありますが、
今から20年前のわたしが更年期だった頃には
不調は【産婦人科】に行き、
妊婦さんと同じ診療科で受診していた記憶があります。
わたしの更年期障害はホットフラッシュなどありましたが、
それほど深刻では無く、誰もが経験するものくらいに
思える程度で経過できました。
でもこの本を良く読むと、
婦人病とは全く関係無さそうにみえる鬱症状も
今思い出すとあったように思えます。
まさに更年期の頃、
夜寝つきが悪く、クヨクヨ考えて眠れない時は
内科に行き睡眠導入剤を処方してもらったり、
便秘が続いていた時は、腸を動かす薬を処方されたりしていたこともあり、
それなりに更年期障害を経験していたようです。
いつのまにか、
身体も気持ちも安定してきて、
睡眠導入剤も腸を動かす薬も飲まずにいられるようになりました。
この本の中に
【更年期以降の日本の女性の高コレステロールは、ほとんどがローリスクで
薬は不要なんですね。】
と書いてありました。
わたしも検診のたびに高コレステロールと指摘され、
要治療とされ、薬を飲んで、コレステロール値を下げなさいと指導されてきました。
しかし天邪鬼なわたしは薬を飲むのが嫌で
コレステロール値を下げる薬を飲んできませんでしたが、
そんなわたしに【一筋の光明がさした】気がしました。
わたしの知り合いのコレステロール値の高い女性は皆、
コレステロール値を下げる薬を飲んでいるのですから
『わたしも飲まなくて大丈夫かな?』と常にとても不安に思っていました。
わたしは母が56歳で父が64歳で、同居していたお姑さんが72歳で亡くなっているので、
外を元気に散歩しているお年寄りを見ることはあっても
80歳までや80歳以降のお年寄りの家の中でのリアルな暮らしを
見たことがありません。
そんな自分の老いに不安だらけのわたしに、
この本は自ら壮絶な更年期障害を経験した
81歳の現役内科医の天野惠子さんが
老いの壁を越える処方箋を教えてくださっていてとても参考になりました。

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