暮らしの気づき

日々の暮らしの中で気づいたこと感じたことを綴っていきたい

オーディブルで耳読



『行きつ戻りつ 死ぬまで思案中』


   垣谷   美雨   著





いつも楽しみに読ませていただいている


ひーちゃんさんのブログに


わたしの好きな作家の垣谷美雨さんの


エッセイ本のことが書かれていて、


すぐに読んでみたくなったのですが、


この本は今年の4月に発売されたばかりなので、


図書館にリクエストしても貸出し可能になるまでには


相当時間がかかるだろうと思って、


とりあえず、どんな内容か?


オーディブルで聴けないか?試したところ、


9月15日から無料配信されることがわかりました。


なので、昨日15日から今日まで2日かけて


オーディブルで耳読しました。



小説と違いエッセイ集なので、


書かれている内容で、


垣谷美雨さんの人柄や考えていることがよく分かるものでした。



読んで良かったと思えることのオンパレードでした。


昭和50年代に生まれたからこそ知っている


皆が貧しかった時代のことや


明治大正昭和の人たちの男性・女性の生き方、


高度経済成長時代のこと


バブル時代のこと


バブルが弾けた時代のこと


そして、今、


老境に入った自分の周りを見渡して考える事が書かれていて、


共感することばかりです。




共感することは沢山ありましたが、


垣谷さんが60年以上生きて見て来た道の景色は


当然ですが、わたしの見て来た景色とは随分違うものでした。


違う人の人生や考え方を知るのがエッセイ本の楽しみです。




ここに書かれているような話は


身の周りの人達とは話せない内容が多いからこそ


『ああ、そう考えても良いのか』と密かに安堵します。


例えば、夫と【男尊女卑】の話なんか絶対出来ないけれど、


女性の生きにくさに憤っても良いのだと思えることは救いになります。


誰もが思っているけれど、


口に出して言えないことや


気がついていないことを


言葉にして世間に言えるのが


この作家の凄いところ。