『久しぶり』
先日散歩をしていたら、顔見知りのおばさんに声をかけられた。
わたしの母の年代のおばさんなので、
わたしが生まれる前からのことを知っているような人だ。
『久しぶりだね、何年ぶりかねえ? 幾つになった?』
と聞かれたので、
『来年70歳になります。』と答えて、
『おばさんは、お幾つになりますか?』と聞いたら
『来年90歳になる。』と言ってました。
歩道を一人で歩行補助車を押しながら歩いていましたが、
去年まで旦那さんの介護をしていたので、腰を痛くしてしまったこと、
お医者さんから出された持病の薬のせいで胃に穴が開いてしまって
開腹施術をしたこと、その後リハビリ病院に入院して
今は、歩行補助車無しで歩けるまでになったが、
あちこち痛くても、もう飲み薬を処方してもらえなくなってしまったので
痛いのが辛いと話された。
若い時から溌剌と元気で、綺麗で、とても働き者のおばさんだったが、
人間はどんなに元気だった人でも歳をとって、
痛いところがあると、
弱ってしまうものだと思いました。
おばさん本人も『こんなになってしまうとは思わなかった。』と弱音を吐いていた。
若いうちから働き者で、財産のある家に嫁ぎ、
お金は使い切れないほどあって、綺麗なおばさんだった。
人間が歳をとって死んでゆくのは大変なことだと痛感しながら、
散歩の続きをしました。
でも、思い詰めて考えると辛すぎるので、なるべく考えないようにして、
楽しい気分で散歩するように心がけました。
散歩の途中咲いていたお花
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。