Audibleで耳読
『生涯弁護人 事件ファイル 2 』
弘中 惇一郎 著
Audibleの無料聴き放題で聴きました。
スマホにイヤホンを挿してエプロンのポケットに入れて家事をしながら聴きました。
第1章の阿部英医師薬害エイズ事件については、
かつて阿部医師が国会に呼ばれて甲高い声で答弁をしていたテレビ中継を思い出しました。
薬害エイズ事件とはこういうことだったのかと今頃理解したのは、不勉強でした。
第2章の下館タイ女性殺人事件は、イヤホンから流れてくる朗読の言葉に
精神的に相当ダメージを受けました。
強いものに弱いものが虫ケラ以下に扱われて、「窮鼠猫を噛む」が描かれている。
何度も朗読を中断して心を休めて聴き終えました。
女性活動家の福島瑞穂氏は、
こういう弱い女性を援助する活動をしている人だったと知りました。
今でも強い人間が弱い人間を手荒に扱うことは、無くなっていないと思うが、
なんとも切ない事件です。
その他、有名人のプライバシー侵害と報道の自由、名誉毀損事件として
野村沙知代氏、 中森明菜氏、 加勢大周氏、 中島知子氏、など
いつか週刊誌やテレビのワイドショーで見聞きした覚えのある事件についても
裁判記録や真相が語られていました。
その他の事件についても書いてありますが、
痴漢冤罪事件については、怖い話だ。
冤罪でも全てを失ってしまうカラクリが書いてある。
最後、第5章カルロス.ゴーン事件については、
この事件の本質、なぜこの事件が起きたのか?よーく理解できた。
今この事件はカルロス.ゴーン氏の日本逃亡により公判が停止になっている。
カルロス.ゴーン氏の人柄についても書かれていた。
この弘中惇一郎弁護士の事件ファイルの本は、
法律の素人にも良く理解できる語りで、人間模様が描かれていて、
人の生き方に関して深い本でした。
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