暮らしの気づき

日々の暮らしの中で気づいたこと感じたことを綴っていきたい

ひとりも、死なせへん  読了




ひとりも死なせへん


長尾 和宏 著


やっと読み終わりました。


コロナ禍と闘う
尼崎の町医者 長尾 和宏 医師の
2020年1月31日〜
2021年8月4日の551日の壮絶日記です。



町医者なので、
通常の医療に加えて
在宅医療の往診
終末医療のご自宅での看取りがあり、
その上にコロナ感染症との闘いが
記録されています。


365日✖️24時間✖️25年間休み無し
とてつもないパワーの63歳の医師です。


リアルタイムのリアルな現場で
起きているコロナ感染症との闘いの記録なので、
読み手も健康で気力がある時でないと
辛くて読み続けられない。


現場の医師や看護師 と
政治家 行政の人 マスコミの人達との
歯車が噛み合わないジレンマがずーっと
描かれています。


社会全体の仕組みを整え
国民を説得する
リーダーの叡智と決断を求め


現場での齟齬をその都度良い方向に
変えていく柔軟な対応力が
これからも必要と読み取りました。


この本の中に
なによりの防災は逃げること
と書いてありました。
ポツンと一軒家に住んでいれば
感染することは無い、
疎開をするのも一つの方法だとありました。


住むところ
働き方
人との付き合い方が
自由にできると楽だなと思いました。


でも、世の中のため他人のために
こんなに尽くしてくれる人達が
いるからこそ
成り立っている社会なので、
その人達に感謝することは
忘れてはならないと思いました。


この本を読み終えることができたことに
何故かとても達成感があります。


凄いパワーの持ち主に
生きるパワーを少し分けてもらえた感覚です。