暮らしの気づき

日々の暮らしの中で気づいたこと感じたことを綴っていきたい

映画鑑賞



今朝遅い朝食を食べている時、


メルカリで購入してあった


【土を喰らう十二ヶ月 豪華版】のDVDが


配達されて来ました。


この映画が評判良いとネットで知って


観に行こうと思った時には


もう上映が終わってしまっていて


DVDを購入して観ようと


メルカリやヤフオクを検索しましたが、


新品未使用未開封はどれも5,000円以上で


どうにもわたしの懐具合と折り合いがつきませんでした。


先日やっと4,000円未満のものが見つかり


ポイントと合わせて実質2,000円で購入できたものです。



嬉しそうに開封しているわたしの姿を傍で見ていた夫が


『なぜ相手の人は新品未使用未開封のDVDを売るのかな?』と


言いました。


『一度観て元通り包み直しても分からないよ』


わたしも『なるほど、この包装の仕方では一度開封をして観たDVDかは


分別できない』と思えました。


観る前からケチがついてしまいました。



それからすぐ


居間にあるテレビが一番大画面で見やすいので


観だすと夫も一緒に最後までみました。


観終わった後、夫は


『この映画のどこが良いのか分からない、


何を言おうとしているのか分からない』と


感想を言いました。


わたしは感動していたのに、


人間の感性というものは


随分違いがあるものだと知りました。




手塩にかけて、時間をかけて、丁寧に生活していたやり方を


簡単に、楽に、早く、安く、効率よく・・・という生き方に拍車をかけてきた為に


置き忘れてきた気持ちをちょっと心の奥に思いとどめておこうというのが


この映画の意図ではないかと感じたのに


夫には言えませんでした。



映画の中の映像を観ていて


なんとも表現できない贅沢な気持ちを感じたのは、


家屋の中の広い空間と、


安っぽいプラスチックの調理道具や小物が


映像の中に映っていないことです。


立派な塗り物や焼き物の食器や


天然素材の調理道具や小物が贅沢に並んでいます。


年代物の梅干しを入れた瓶もたくさん並んでいて


糠漬けも毎日掻き回して、庭先で採れた野菜を漬けて食べている。


そして時期がきたらひとりで静かに死んでゆく。


そんな生活はもうほとんどの日本人にはできないので、


心の片隅に覚えておきたいと思いました。