『漫画　方丈記』

鴨　長明　　　　著　　
漫画　　　　　信吉
解説　　　養老孟司

解説の養老孟司さんがわかりやすい解説を書かれています。

『物事は変わらない』

という常識の世界観から

『すべてのものは移り変わり、とどまることはない。』

という思想の革命だそうです。

日本列島の災害を体験して、

変わっていく社会の中で

どこにどのようにして暮らしていけば穏やかに生きて行けるのか？

鴨長明が考察しています。

方丈記で一番大切な一つのキーワードを養老孟司さんが提示しています。

【自足】です。

【自足】とは、

他人と支え合わないこと。

自分のことは自分ですること。

そうすれば、

他人に煩うこともなく、

気ままに生きていけるのでしょう。

家も着る物も、食べる物も、すべて自分で調達出来る物で

それで満足すれば、

穏やかに生きていけるということです。