暮らしの気づき

日々の暮らしの中で気づいたこと感じたことを綴っていきたい

図書館で借りた本


『老人ホテル』


原田  ひ香   著



多くのブロガーさんが読まれた感想を書かれていて


興味を持ったので読んでみました。


原田 ひ香さんの本は以前


『三千円の使いかた』という本を読みましたが、


今回の『老人ホテル』でも


若い世代と現役世代と老人世代の生き方や考え方の違いが


描かれていて、その対比が面白いと思いました。


若い世代の圧倒的課題はこれから先どのように生きて


経済と家庭を築いていくか?


現役世代は日々目の前の経済と家族をどのようにして暮らしていくか?


老人世代はたどり着いた己の経済と家族の有り様を見つめ


終わりの時までどのように暮らしていくか?が


描かれていると思います。




この本の若い世代の主人公の手持ちの札は


生涯の長い持ち時間と正社員として採用される体力だけです。


ホテル暮らしをしている裕福そうに見える老人に


働きかたを教えてもらいます。



『死ぬほど他の人より働いて、ほんのぽっちり、人よりいい生活をする、


老後はお金に困らない、そのくらいの生活ができる働きかたしか教えられない』


と言いながらも、


正社員として働いて自分に信用をつけていくこと、


節約して種銭を貯めること、


金融と不動産の勉強をして投資をしていく・・・方法を教えてくれました。



老人になった時、


ホテル住まいの暮らしができる経済的余裕と


ホテル住まいの暮らしをしている訳が


今まで生きてきた過程や家族関係や生き方に起因していることが


描かれていて、


なるほどこういう人生の結末もあるのかと思いました。




この頃はたまに有名人でもホテルを転々として


生活しているという週刊誌の記事を読むことがあります。


最近はそんなに珍しいことでも無いのかもしれないと思います。


仕事を懸命にしていて、


家族をつくらずに年老いてしまったと気づいた時、


死ぬまでの間


好きな時に


好きな場所に出かけて


ホテルに泊まって生活して生きていく生き方は


【老後はお金に困らない】という


ほんのぽっちり人よりいい生活をするという経済を


成し遂げた老人だからできることなのかもしれません。



わたしは


【老後はお金に困らずに自分の家に居たい】


【時々旅行をしてホテルに泊まりたい】


目指したいと思いました。 (😆)


面白い本でした。