図書館で借りた本
『70代から「いいこと」ばかり起きる人』
和田 秀樹 著
この本に書いてあることで、
おもしろいと思ったことは、
「幸福のU字カーブ」と呼ばれている現象についての記述です。
世界共通で社会の状況や人種とは無関係に見られる現象で、
人生の幸福度は18歳から下がり始め、
47〜48歳で不幸のピークに達したのち、ふたたび上がり始める。
その軌跡がアルファベットの「U」を描くことからつけられた名称で、
人生の幸福度が最高値に達するのは、
82歳以上だそうです。
なぜ幸福感が高まっていくのかという理由の一つとして、
若い頃は人生が永遠に続くものとしていろいろリスクを取って試行錯誤をするが、
人生の時間に限りがあると知ったとき、
残された時間で満足できるよう、
喜びや安心といったポジティブな感情を高める行動を
自然に選択するようになるからだと解説されています。
2019年に厚生労働省が発表した、
日本人の健康寿命は 男性72・68歳 女性75・38歳でしたが、
この数字はアンケート調査で決められているそうです。
全国から無作為に抽出された男女を対象に、
「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」と尋ね、
「ある」と回答した人は不健康、
「ない」と回答した人は健康とみなして算出された
きわめて主観的であやふやなものなのだそうです。
著者は【介護を受けないで自立して生活している本当の健康寿命】は、
男性82歳
女性85歳
ではないかと思っていて、
72歳で健康寿命を迎えるという考えは
明らかに実態とかけ離れていると思っているそうです。
高齢者の正しい姿を伝えて、
世の中にはびこる間違った高齢者のイメージを変え、
「70代」をアップデートしたいという思いで書かれた本だそうです。
『用心深く生き延びて、人生一番の幸せを味わえる82歳以上の高齢者になって、
そこで見える景色を見てみたい』と思いました。
今日の散歩で見たお花
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