暮らしの気づき

日々の暮らしの中で気づいたこと感じたことを綴っていきたい

図書館で借りた本


『60歳からのほどよい暮らし』


石黒  智子   著




昨日読んだ石黒智子さんが、


今年2022年3月に出版された本です。


コロナ禍を経て小さく豊かに暮らすという【トレンド】の


今60代後半を生きる知恵や工夫が満載の本でした。




わたしも60代後半なので、


共感したり、参考にしたいことがたくさんありました。


以下、本の内容から抜粋した記述を書きます。


⭐️90歳の母親が認知症テストで、


主治医に90歳を過ぎて「2−3」ができないから認知症だと決めつけられようとしたとき


無意味な問題だと思った母親が主治医に抵抗したお話が書いてあり、


【どんな些細なことでも、直さなくてはいけないと感じたら、


聞き流さずに発言しなさいね。相手が誰であっても】と母親に言われた話。



⭐️他人の悪口は言わない。


悪口はすべて自分自身のコンプレックスです。


もし、側に悪口を言ってしまう人がいるのなら、その人から離れればいいのです。


噂話の輪に入らない。


聞いた悪口をほかの人に話すのは最悪。



⭐️他人を小馬鹿にして笑わない。


自分ができることをできない人がいたら、


自分ができないことをたくさんできるのだろうな、と思う。



⭐️威張らない


年上というだけで威張る輩、


男というだけで威張る輩、女でも威張る輩、


機会があったら訊いてみたいですね。


『どうしてそんなに威張るの?どうして普通に話せないの?』



⭐️『ご家族のみなさんはお元気ですか?』はダメ


60歳を過ぎたら家族みんなが元気いっぱいなんてことのほうが珍しい。


相手に悲しいことや辛いことを話させなければならないような挨拶をしてはいけない。



⭐️外に出て、社会を見渡し、時流を肌で感じる。


東京のおしゃれな街を歩くと


何気ない普段着をスマートに着こなしている高齢者とすれ違い刺激を受けます。


身支度は自分のためだけではありません。


街の景観をつくっているのは建物や植栽と人々の装いです。



⭐️
【遺言
私が死んだら
通夜も葬儀もせず棺には何も入れないでください。
花も本もいらない。
骨は火葬場で廃棄して持ち帰らないでください。
遺言ですと言えば処分してくれます。
誰にも知らせないでください。
留守電・パソコンのメールにも返信不要です。
少しは迷惑をかけることになるけれど
死んだのだから許してください。
さようなら】
石黒智子「60歳からのほどよい暮らし」から。




わたしは、石黒智子さんの最後の遺言の言葉は、


今は共感できていません。


自分の死んだ後のことを自分で考えたくないからかな。


『人間は死んだ時が終わりの時』


その後のことまで指図したくないと今は思っている。


『良きに計らってください。』と遺言したい。




今、同じ歳を生きている人のエッセイは、参考になることがたくさんでした。